まずダッチオーブンは鋳鉄製ではなく、より蓄熱性の高いステンレス製を選びピザを焼いてみました。
(この時の内容はSOTOステンレスダッチオーブンST-910DLのレビューで書いています)
それなりに美味しかったのですが、やはり石窯で焼いたピザとは差がありました。
理由は明白で上蓋側が274.5℃、底側が155.6℃と全体的に温度が低かったのが原因です。
↑ダッチオーブン 上蓋側の温度 274.5℃ |
↑ダッチオーブン 底側の温度 155.6℃ |
ダッチオーブンでピザを美味しく焼く為にどうすればいいか
石窯のような高温でピザを美味しく焼く為にどうすれば良いのか考えてみました。まず、底の方の温度が低かった点ですが、前回は上火も下火も炭(豆炭)を使いました。↓
同じ位の量を上下とも使いましたが、これほど温度に差があったのはダッチオーブンとの距離と酸素供給量だと思います。
ユニフレームのファイアグリル(焚火台)に炭を入れてヘビーロストルの上にダッチオーブンを置いて使っていたので、下側の炭は鍋底と距離がありました。(上蓋は炭を直置きです)
また、うちわで炭に風を送っていたのですが、ダッチオーブン本体やファイアグリル等が邪魔になって下側の炭にあまり風が届かなかったようです。
炭はある程度時間が経った後は灰を飛ばしてやらないと、酸素量が減って温度が上がらなくなります。
これを避けるには定期的にダッチオーブンと焚火台の間から結構な強さの空気を送って灰を吹き飛ばさないといけないのですが、つきっきりでその作業をするのは正直疲れてしまいます。
ダッチオーブンの下火にバーナーを使用
ですので、今回は下火にはバーナーを使うことにしました。ガス缶のバーナーでも分離型なら大丈夫だと思いますが、ドロップダウンの問題や燃料コストを考えて今回はMSR シングルバーナー・ストーブ ウィスパーライトを使用し、ウィスパーライトとステンレスダッチオーブンを近づけるためにファイアグリルは使用せずクッカースタンドを使うことにしました。
ダッチオーブンの中をオーブンメーターで温度測定
前回は温度の測定に放射温度計を使いましたが、この温度計は対象にレーザーを当てて測定する為、中に何も入っていないステンレスダッチオーブン内の空間の温度を測ることが出来きず、ダッチオーブンの蓋や本体の底面の金属部分を測っていました。今回はダッチオーブン内の温度を測ることが目的なので、放射温度計ではなくオーブンメーターを使って温度を測定することに。
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オーブンメーターはダッチオーブンの中に入れておけるので、正確にオーブン内の温度を測ることができます。
まず、MSR シングルバーナー・ストーブ ウィスパーライトに着火しダッチオーブンに火をかけたすぐの状態です。
温度計の針は30℃位を指しています。↓
次に上蓋を閉めて熱していきます。
15分後に蓋を開けてみると約250℃になっていました。↓
再び上蓋を閉めて更に熱していくと、30分後には300℃を振り切っていました。(おそらく350℃位。)↓
まだ上火として炭を置いていないのにこの温度。
350度あればピザを美味しく焼けるはずですが、蓋を開けた分温度が下がっていることを考慮して、念のためもう10分加熱してピザを投入することにしました。
ダッチオーブンでピザストーンを使用
なお、今回から底網の上に以下の目的の為にピザストーンを載せています。↓1.具剤を投入する際に、上蓋を開けた際の温度低下を石の蓄熱性で少しでも少なくする
2.上火に近づける
3.ピザ生地から出る水分を吸収してパリッと焼く
2分ぐらいすると焦げた匂いが漂ってきたので蓋を開けてみると、上のチーズはそれほど溶けていないのに底が焦げいました。
まっさらのピザストーンが焦げ焦げに・・・。
どうやらピザストーンにピザを直置きしたのがまずかったようです。ピザストーンの蓄熱はかなりのようなので、上火で具剤が焼ける前に底が焦げてしまうようです。
そこで、ピザストーンにアルミホイルを敷いてピザを載せることにしました。
3分後蓋を開けてピザの底を見てみると、底は焦げる寸前の良い感じに焼けていましたが、上の具剤はまだ火が通り切っていないようでした。(バーナーで少し炙って食べました)
あと、蓋を開けてピザを出しているだけで温度計が250℃まで落ちていたので、ピザストーンだけでは熱が足りない様子。
やっぱり上火は必要と判断して、火起こし器を使って着火済みの炭を上蓋に投入し15分後にオーブンメーターを見ると300℃を振り切っていたので手早くピザを投入。
今度は焦げる香りがするより前に具剤が焼ける良い匂いがしてきたので3分後に取り出すと大成功、理想とするピザが完成しました。
▲その後、すぐに2枚目のピザを投入しましたがこれも3分程で焼けましたので、上蓋の炭のおかげで温度低下も少ないようでした。
ピザ生地はホームベーカリーで手作り。
スーパーやカルディに売っている市販のピザ生地を使うのもいいと思います。ホームベーカリーで作ったピザ生地を持参して現地で伸ばすのも楽しいですが、キャンプの際には市販のものの方が便利かなと思います。
ダッチオーブンで美味しいピザを作る方法 まとめ
■下火は熱源をダッチオーブンに近づける(炭の場合は定期的に灰を飛ばす)■上火は必要(当方は豆炭を使用)
■予熱は30分
■ピザストーンを使用し、直置きはしない
■焼き時間は3分
という事になりました。あくまで当方の場合の結果ですが。
ダッチオーブンを使用する際におすすめの商品
なお、個人的にお勧めしたいものとその理由を挙げさせていただきます。1.オーブンメーター
実はこの後何度か実験をしたのですが、30分で温度が250℃位の時もありました。炭の熱し方や外気温等で30分では温まり切らない場合があるためで、温度の管理は重要だと思いました。
ダッチオーブンでピザ以外の料理をする際にも目標温度まで上げる時間を知ることが出来ますし、アウトドアだけでなくご家庭のキッチンでの料理にも使用できます。
2.ウィンドスクリーン(できれば大型のもの)
バーナーの火は風の影響をかなり受けるので、ウィンドスクリーンは必須。また、ダッチオーブンから出る輻射熱も有効に利用する為の反射板の役割も兼ねます。
寒い時期はこの前で炭を熾すだけで暖かくなるのでストーブの様に使えます。↓
当方はキャンプグリーブというメーカーの物を利用しています。
▲今回はウインドスクリーンと風よけタープを組み合わせて使用。
ちなみに、風よけタープは
■ちょっとした風よけ・日差し除けが欲しい
■焚火の火の粉よけもしたい
■隣のテントからのプライバシーの確保が欲しい
■景色も楽しみたい
…といった時に便利。
上の写真のタープは、市販品で好みのものがなかったので、帆布生地でハンドメイドした物ですが、余っているポールと合わせていい感じに作ることができました。
3.火おこし兼用火消し壺
豆炭を詰め込んでバーナーで下から炙るだけで、炭に着火することができます。また、料理が終わったら上蓋の炭をそのまま入れて蓋を閉めると灰の処理もできますし、その日使用する用の炭の運搬にも使えます。
色々試行錯誤しましたが結果としてダッチオーブンで満足できるピザを焼くことができました。美味しいピザを自分で焼けると次回キャンプも楽しみになります。
<追記>
後日、家庭用のコンセントで使えるピザ用のオーブンFPM-160も購入しました!(2020/5/3注文)
合わせてこちらの記事も
▲焼き具合を確認できるガラス窓とタイマー付き。最高温度が410度なので、オーブンやトースターで味わえなかった食感を味わえ、自分で作ったピザ生地はもちろん、市販のピザなども次々短時間で焼くことができます。
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