雨キャンプのメリット・デメリット、撤収のコツを紹介。
晴れの日以外でも、工夫次第でキャンプを楽しむことができます。
【目次】
1.雨キャンプのメリット
キャンプ場の予約が取りやすい
人気のキャンプ場は何カ月も前から予約が埋まりますが、雨予報だとキャンセルが出やすくなります。1週間前からキャンセル料が発生することが多いので、人気キャンプ場はそこを狙い目に。1週間の間に予報が変わって晴れたりするとかなりラッキー。
冬キャンプ&翌日が雪・雨予報という時には、人気のキャンプ場でも利用者はまばらだったので、貸し切り感を味わいたい人にはおすすめ。
雨ならでは景色・音を楽しめ、静かに過ごせる
雨の日に外で過ごす・寝るというのは、非日常的な体験。雲の流れを見たり、テントに当たる雨の音を聞いたり、晴れ間の虹を見たり…と、日頃あまり気にしていないことを楽しむことができます。
雨音が周りの音・話し声をかき消してくれるので、ペグを打ち込む音が聞こえる程度という静けさ。
テントサイト内を横切られるのが嫌で、管理室・風呂・トイレ近くの区画を避けることが多いのですが、雨だと利用者が少ないうえにおこもりキャンプになるので、人通りも少なく静かに過ごせます。
設営・撤収のスキルが上がる
天候が悪い中では、効率的に設営・撤収をする必要があります。雨撤収ではスピードが命。必要なものを厳選し普段と違うレイアウトになるので、スキルも向上します。
設営のコツとして、まずは雨に備えて低地・川沿いを避け、水はけのいい芝生・砂利サイトを選択すること。
▲翌日が雨予報だったため、万が一に備えて道より高い場所の区画を選択。
足元がぬかるむと靴・キャンプギア・テントと色々汚れるので、土より芝生サイトの方がベター。
ベテランキャンパーが多い
翌日が雨予報だった際には、ファミリーキャンパー2組とソロ&デュオキャンプのみで、ベテランキャンパー率が高めでした。設営や撤収が早くできるソロテントやワンポールテントが多く、それぞれの雨・防寒対策も垣間見えて参考になりました。
テント内で家族でゆっくり過ごせる
普段のキャンプではアクティビティ・焚き火・料理と色々やりたいことを詰め込みたくなりますが、雨だとテント内やタープ下で過ごすことが多くなります。我が家は家族で楽しめるボードゲームを持ち込んだり、ゲームや本を持っていたりして好きに過ごします。
子供が宿題を持ち込むこともありましたが、たまには勉強机以外でするのもいいものだそう。
思い出に残る
雨キャンプは設営・撤収が大変ですが、大変な思いをしたからこそ記憶に残りやすく、話のタネになります。雰囲気を察して子供も撤収を頑張ってくれたりすることも。
2.雨キャンプのデメリット
テント設営が大変
小雨の間にテントを設営したいところですが、視界も足元も悪いと思ったより大変。傘を持ったままではテント設営ができないので、レインウェアは必須。
ぬかるんだ地面にはペグが効きにくいので、しっかりとした長いペグも必要に。
テント・キャンプギアが汚れる
泥汚れが一番厄介。キャンプギアを地面に直接置くと泥はねが付くので、ロールテーブルなどで高さを出して汚れを防ぎましょう。
思ったより肌寒い
雨が降ると気温も下がり、服が濡れたままでは体温が奪われます。焚き火で暖を取れない分、他の手段で防寒対策を取る必要があります。
夜になると思ったより肌寒いので、雨対策と防寒対策はしっかりと。
視界が悪くなる
雨になると視界が悪くなるので、普段よりもライトを多めに用意。雨で地面がぬかるんで転倒の危険もあるので、ヘッドライトを持参するのもおすすめ。
過ごし方に制限が出る
テント内・タープ下で大半を過ごすことになるので、アクティブな子供にとっては退屈に。暇つぶしができるものを準備しましょう。
撤収がかなり面倒
雨の日の撤収作業と帰宅後のケアが一番疲れます。ソロ用テントならまだしも、大型ファミリー用テントは帰宅後に広げて干すのが大変。
キャンプギアの泥汚れはまだ何とかなりますが、テントとタープの泥汚れは悲惨。
濡れたまま放置するのは、カビ・悪臭の発生の元。
3.雨予報でキャンセルする判断基準
キャンプに慣れているか
初キャンプだと設営だけでも一苦労。雨キャンプはさらにハードなので、慣れていないうちは天気が穏やかな日を選択するのがおすすめ。降水量はどれくらいか
降水確率だけではなく、降水量や降り続ける時間も要チェック。降水量1~2mmなら決行できますが、降水量5mmとなるとかなり強い雨でびしょぬれ確定なのでキャンセルした方が無難。
車が横付けできるかどうか
車が横付けできると荷物の出し入れがしやすく、荷物をすぐに避難させることもできます。フリーサイトでも「荷物の搬入時には横付けOK」というキャンプ場もありますが、横づけ不可なら雨の中何往復もする必要があるので結構大変です。
撤収日が雨かどうか
設営日が雨でも、撤収日が晴れなら乾かしながら片付けができます。逆に、撤収日が雨ならテントを帰宅後に干す必要があるので、面倒に思う人はキャンセルを考えても。
区画の状態がどうか
芝生・砂利の区画は多少の雨でもなんとかなりますが、土・砂の区画だと泥汚れを覚悟しなくてはいけません。雨でテント周辺が泥水になり、跳ね返りでテントが泥だらけになってしまうので、事前にキャンプ場のレビューを見ておいて水はけがいいのか悪いのかもチェック。
雨に濡れていいテントかどうか
新品&高額なテントを大雨で濡らすのは勿体ないので、大型テントの泥汚れや手入れが心配ならキャンプの延期を検討。テント・タープを複数持っている場合は、簡易設営できるもの・メイン使いでないものを使うのもおすすめ。
雨キャンプに対応できるギアがあるかどうかもチェック。
テントやギアを家で乾かすことができるかどうか
・庭
・ベランダ
・物干し竿
・浴室(扇風機or浴室乾燥機の送風モードを使用)
・部屋
…など、帰宅後にテントを広げて干す場所があるかどうかもポイント。
私は庭や家で陰干ししたり、後日無料キャンプ場で乾かしたりしています(キャンプ場や公園でデイキャンプしながら干すのも手)。
干す場所があるなら多少の雨でも決行できますが、干す場所がない場合はテントが高確率でカビます。
「少しくらい大丈夫かな」と放置して白いポップアップテントをカビカビにさせてしまったことも。しかも臭い。
帰宅当日に干せない場合は、
・収納袋を開けて少し広げておく
・扇風機の風を当てる
…といった対策を取るだけでもだいぶ違います。
多少家の中が汚れますが、部屋の中にテントを建てて乾燥させる人も。
キャンセル料が必要になるかどうか
人気のキャンプ場は予約が取りにくく、キャンセル料も直前になればなるほど高くなります。「次予約できるか分からないし、高いキャンセル料を払うなら…」と多少の雨なら決行する人もいます。
キャンセル料が無料・安いという場合は、無理にキャンプに行かずに延期してみても(早めに決断して要連絡)。
暴風雨の場合は、キャンセル料うんぬんは置いておいて、かなり危険なのであきらめましょう。
台風・豪雨などの時にはキャンセル料が無料になる場合があり、危ないと判断した場合はキャンプ場から連絡が来ることもあります(経験あり)。
半年前から予約していた日が暴風雨になった時は、楽しみにしていた分残念でしたが、雨や泥で汚れたテントを洗ったり干したり再度畳んだりという作業は想像以上に疲れるので、悪天候時にはきっぱり諦める勇気も必要です。
4.雨キャンプで持っていくと便利な物
レインウェア
設営・撤収の時に作業がしやすくなるので、レイウェアは人数分用意。両手を使えるので、傘よりも作業効率UP。
防水透湿性が高い物がベストですが、小雨程度なら100円ショップのものでもあると便利です。
防水シューズ・長靴
選んだキャンプサイトによっては雨で靴がびしょびしょになるので、雨予報の時には防水シューズで行くのがおすすめ。タオル類
・濡れた体を拭く用・撤収時にキャンプギアの水気を拭き取る用
…と、多めに持っていきましょう。
マイクロファイバークロスがおすすめ。
大きめのレジャーシート・収納袋
大きめのレジャーシートを持っておくとすぐにキャンプギアを覆うことができ、急な雨にも対応できます。キャンプギアを一気に片付けなければいけない場合、大きい収納袋にとりあえずつっこむのも手です。
私は、万が一に備えて大きめのゴミ袋やドライバッグを常に持参しています。
洗い物の時間がない時などにも使えて便利。
防水スプレー
キャンプ前に防水スプレーをかけておくだけでも、キャンプギアの持ちが違うのでおすすめ。おこもりキャンプ用のカードゲーム・ボードゲーム・本など
テント内で遊べるようなものを準備しておくと、雨キャンプでも楽しめます。5.キャンプで雨予報の場合の過ごし方
1,◎設営日も撤収日も晴れ
2,○設営日が雨・撤収日が晴れ
3,△設営日が晴れ・撤収日が雨
4,×設営日も撤収日も雨
個人的には、上から順に撤収がしやすいイメージ。
【1,設営日も撤収日も晴れ】
一番理想的なキャンプ。
【2,設営日が雨・撤収日が晴れ】
雨の中の設営は大変ですが、撤収日が晴れだとテントやギアを乾かしながら片付けができるので、帰ってからの手入れがあまりいりません。
初日はおこもりキャンプになるため、テント内で楽しめるものを準備。
【3,設営日が晴れ・撤収日が雨】
晴れ間のうちにやりたいことをやっておくのがポイント。
アーリーチェックインを利用すると、天気のいい時間帯で過ごす時間が確保できます。
焚き火・調理・外遊びなどのやりたいことをやり終わったら、翌日の雨に備えて夜にはコンパクト設営に切り替え、道具を出しすぎないように。
【4,設営日も撤収日も雨】
天気予報で終日雨の場合、我が家はキャンプを延期。
雨でも快適に過ごすためには、大きめタープを。
最初にタープを張って最後にタープを撤収する形にし、建て方を工夫して横なぐりの雨も避けれるように。
テントやタープに雨水が溜まって倒壊しないように、たるみなくピンと張って設営。
雨水がきちんと流れていくように道を作りましょう。
以前、宿泊者不在時に大雨が降り、屋根に水が溜まったテントもありました。
倒壊寸前でポールが歪んでいたので、雨対策をすることはテントを守ることにも繋がります。
終日雨の場合は寒さ対策も。
6.雨の日の撤収の流れ
新作テントを早く使いたかったので、撤収日早朝の天候が「雪・みぞれ・雨」にもかかわらず冬キャンプへ。
設営日:晴れ
▲ogawa オーナーロッジ ヒュッテレーベン+自作壁テント。
初日は晴れだったので、長い時間楽しめるようにアーリーチェックイン。
■子供のソロテント設営の練習
■壁テントを設営して焚き火&調理
■外遊び
と色々楽しむことができました。
初日は夜まで晴れだったので、焚き火で暖を取ることができました。
翌日から天候が崩れる予報だったので、夜の間に外に出ているテーブル・壁テントなどを撤収。
寝る前に天気予報をチェックし、何時までにに撤収すればいいか確認。
撤収日:曇り→朝8時から小雨・雪
タープを最初に張って最後に撤収するスタイルだと、タープ下で片付けができて便利。
今回はタープなしのため、レジャーシートやリアゲートを使いながら急いで撤収。
片付け途中の物には、上からレジャーシートを被せて雨対策。
普段はレジャーシート・コットの上に荷物を置いて片付けますが、荷物が濡れないようリアゲート下を利用。
リアゲートは雨宿りに使え、荷物を濡らさず出し入れできて便利。
早朝から片付けをし始めたので、余裕をもってチェックアウトできました。
撤収時間間近に本降りになり、大きなテント&多めのギアを用意していた人は撤収が大変そうで、車を横付けできないフリーサイトの人は多くのギアが雨にさらされていました。
雨の日キャンプはコンパクト設営にして、雨対策をしっかりしておいた方が撤収が楽かと。
濡れたキャンプギアの片付けとケア
雨で濡れたテントやタープは重く、畳んで袋に収納することは難しいので、大きめのドライバッグやゴミ袋の中にとりあえず丸めて詰め込むだけにしてみても。(家に帰って乾燥)▲今回は、テントスカートの汚れを軽く拭いて収納。
翌日庭or物干しで乾かす予定でしたが、カビが怖いので帰宅後すぐに新聞紙の上に広げ、扇風機を当てました。
小雨だったので思ったより早く乾きました。
雨の日はペグに泥が多くつくので、軽く拭いてから収納。
ティッシュ・キッチンペーパー・タオル類は多めに持参。
雨キャンプの感想
コットンテントでの雨キャンプはどうかと思っていましたが、多少の雨なら乗り切れました(新しいテントを濡らしたくないので、昔の安いワンタッチテントと迷いました)。
熱さ対策と蚊よけのために持参している扇風機ですが、テントの結露を乾かしたりするのにも使えるので、最近はオールシーズン持ち歩くのもいいかなと思っています。
雨キャンプでも乗り切れるように、キャンプ慣れしておくことも大切。
子供が大きくなり、設営や撤収を手伝ってくれるようになったのも良かったです。
雨キャンプで親がモタモタしていると、小さい子供は構ってもらえなくて飽きる場合があるので、ファミリーキャンプでは子供の年齢に合わせてキャンセルするかどうか判断した方がいいでしょう。
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