2017年に2人乗SUP(スタンドアップパドル)を購入して以来、海でSUPを楽しむようになりました。パドルを使い、好きな所に移動して楽しむことができるのがSUPの魅力。
SUPの楽しみ方は人それぞれで、
ツーリング / レース / サーフィン / フィッシング / ヨガ / リバー
…と多岐に渡ります。
SUPはボードの幅が広くて安定しやすいため、サーフィンよりもはるかにハードルが低いアクティビティ。
初心者でも立ってパドルを漕げるようになるまで時間はかからず、もし立てなくても座ったまま・膝をついたままでパドリングして楽しむこともできます。
最初は体験会やレンタルを通して色々な種類のボードを試乗し、どれが一番やってみたいのか決めたうえで、用途に合ったSUPボードを購入するのがおすすめ。
私は、2人でSUPフィッシングできるようにするため、全長350cmの大型SUPを購入しました▼
(▲購入したDODの2人乗SUPは、スタンドアップパドルとカヤックパドルが付属していたので、前はカヤックスタイル・後ろはSUPスタイルを取ることが多いです。2017年撮影)
カヤックは座り漕ぎしかできませんが、SUPだと好きな体勢で過ごせます。
周りにSUPフィッシングをしている人がいなくて最初は手探りでしたが、初めて真鯛が釣れた時は感動しました。回数を重ねる毎にコツをつかむことができ、釣果も上がりました。
ただ、SUPフィッシングは危険を伴うアクティビティ。より安全にSUPフィッシングを楽しめるように、色々と試行錯誤をした経過をレビューします。
SUPスクール・体験会への参加
初心者向けSUPスクール・安全講習会など、各地でたくさん開催されています。予め何もかも準備されていることが多いので、準備・運搬・片付けの手間がなくとても楽です。
スクールやイベントによって内容は様々ですが、費用は数千円~。SUPフィッシングを体験できるプランもあります。
SUPは転落・転覆することが前提のものなので、セルフレスキュー(再乗艇)の方法を学んでおくのがおすすめ。不測の事態にも対応できるようになります。
家族でSUP体験会に参加した際、当時低学年だった子供でもすぐにボードに立つことができ、体幹を鍛えられて全身運動できるスポーツとしての魅力も感じたSUP。
体験会を機に、『川や海で遊ぶ時に家族で使いたい』と考え、SUPの購入を決めました。
元々釣りが趣味だったので、『いずれSUPで釣りもしたい』と考えて2人用のSUPを購入。
▶購入したのは、DOD(ディーオーディー) スタンドアップパドルボードロング 【2人乗SUP】空気式 SP2-471
最近では、SUPフィッシングに特化したボードの販売も。
ちなみに、
初心者でも楽しめるSUPですが、川SUP体験会では流れに対応できず何度も大きくひっくり返っている人もいました。うまくバランスが取れない人・パニックになりやすい人もいるかと思います。
いきなりSUP・釣り道具を揃えるのではなく、スクール等である程度体験してみて"自分に不向きではないか・技量はどうか"などを知っておくといいでしょう。
SUPフィッシングの前にSUPに慣れる
■SUPのマナー・ルール
■SUPの上手な漕ぎ方・楽な体勢
■安全な再乗艇の仕方
■風が強い時の漕ぎ方
■トラブル回避法・対処法
■ローカルルール
…など知りたいことはたくさんありましたが、購入当時、近くの書店にSUPフィッシングの参考書となるものがありませんでした。
そのため、ネットで情報収集したり、現地のカヤックフィッシングの様子を観察したりしました(カヤックフィッシングの方が断然人口が多い)。
”SUPに慣れていないのに、いきなり沖に出てSUPフィッシングを始める”というのは無謀なので、まずは浅瀬でSUPの扱い方をコツコツ練習。
2人乗SUP一式セットは7万円強かかりました。『SUPフィッシングの前に、まずは家族で遊んでみよう』ということで、色々な遊び方を考えて楽しく技術を習得。
SUPツーリングなどの経験も積み、そこからSUPフィッシングへと移行しました。
▲色々遊んでみた結果、タンデムSUPには問題なし。ただ、タンデムSUPフィッシングにはより安定感が欲しいので、カヤック用アウトリガー(サイドフロート)を組み合わせてみました。浅瀬で試運転中。
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実際に家族で楽しんだSUPの遊び方はこちら↓
SUPを使った浅瀬での遊び方
子供と一緒にSUPを楽しむために考えたものですが、川でも海でも遊ぶことができました(※フィンやパドルが人に当たると危ないので、周囲に人がいない状態で)。
2人用SUPを購入したためか安定性が高く、家族全員何時間でもSUPに立ち続けることができたので、「落ちる練習」も遊びに組み込みました。
いざという時にパニックにならないよう、「ボードへの復帰(再乗艇)」も練習。
SUPフィッシングを安全に楽しむには、SUPコントロールなどの基本的な技術マスターは必要不可欠。
1.SUPで押し相撲
SUPの上に2人乗り、手押し相撲をして落としあいをする(足が動く・落下で負け)。2.SUPで尻相撲
SUPの上に背中合わせで2人乗り、おしりを使って落としあいをする(落下で負け)。3.SUPで落としあい
SUPの上に2人乗り、相手の体を触らずに落としあいをする(落下で負け)。ボードの端を強く踏んで相手のバランスを崩したり、前後に動いたりして、駆け引きも楽しみます。子供も大人も楽しめて、これが一番盛り上がりました。
4.どちらが先にSUPに乗れるかバトル
SUPから降りた状態から、「よーいドン」でSUPに乗るバトル。1人だとすぐに復帰できますが、2人で同時に乗ろうとすると難易度が上がります。SUPに乗っている状態から「よーいドン」でSUPから降り、もう一度乗るのを競うのも面白いです。
私がSUPフィッシングをする場所は水深25m~40mの所が多く、当然のことながらもし落水したら足はつきません。落水時に再乗艇できないと死につながるので、この練習は何度もしました。
家族で行った体験会は自由に漕いで遊ぶだけだったので、私のようにセルフレスキュー講習を受けていない場合は自分で学ばないといけません。
パドルを失うと帰還不能になるので、SUPフィッシングを想定して”パドルを持ち、リーシュコードをたぐり寄せ、ボードに乗る”といった練習もしました。
(実際の釣りでは、SUP本体と自分・SUP本体とパドル・タックルボックスと釣り竿を其々リーシュコードでつないでいますが、念のため)
5.SUPヨガ
SUPヨガは簡単そうに見えますが、高いバランス力が必要です(タンデムSUPは大きいので多少簡単にはなります)。色々な体勢を取ってバランスを取る感覚が面白いです。"寝そべっていて知らない間に沖に流された"という海難事故もあるので、その辺は注意が必要。
6.ターンバトル
SUPを何秒で3回転させることができるか競争。ボードの後ろの方に立ってSUPの先を浮かせ、ステップバックターンを利用すると早く小回りできます(立てない人は座った状態でも可)。パドルを支点にボードを回す感覚ができると、ブイターンの練習にもなります。
通常ターン・バックストロークターンなど色々な漕ぎ方を知っておくと、大回りせずに楽に漕げるので、ターンバトルはその練習にピッタリ。
素早い方向転換をマスターしておけば、SUPフィッシング中の
■急な波への対応
■他のSUPや船との衝突の回避
ができます。
7.SUP渡り
SUPの端から端まで渡って歩く遊び。端まで歩けない場合は、近くの人がボードを支えておいてあげるとバランスが取りやすくなります。SUPが2台ある場合は、繋げて長くするとより面白いと思います。
8.SUP2台でボード引き
SUP2台を繋げてそれぞれに一人ずつ乗り、どちらがより前に漕げるか競う(それぞれが反対向きに乗ってパドルを漕ぐ)。綱引きのような要領でしますが、双方の立ち位置が近いとパドルが当たって危ないので、それぞれ気持ち前の方で立って漕ぎます。
同じサイズのパドルがない場合は、それぞれ腹ばいになって手で漕いでバトル。我が家にはSUPが1台だけだったので、巨大浮き輪とつなげて遊んだりして楽しみました。
9.SUPツーリング
SUPはカヤックよりも視界が高いため、眺めの良さは抜群。親子でタンデムSUPクルージングするのも楽しいです。弱点は向かい風に弱いことなので、波と風が穏やかな日にツーリングデビューするのがおすすめ。
リーシュコード・ライフジャケット・フローティング機能付き防水バッグに入った携帯電話は必需品。
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上記の遊びを通して、
■SUPでのバランスの取り方
■安全な落ち方・再乗艇の仕方
■体全体を使った漕ぎ方
などを練習しました。
購入時はツーリングとフィッシング以外の遊び方を想像できませんでしたが、工夫次第で大いに楽しむことができました。元々サーフィンをしていた方はSUPでも同じように波乗りを楽しむことができるので、チャレンジしてみても。
SUPのフィンの取り付けが固くて面倒でしたが、SUPツーリング以外ならフィンなしでも大丈夫でした。むしろ、落としあいバトルなどではフィンがない方が安全かも。
SUPで遊ぶ時の足の保護について
SUPは裸足でもできるスポーツですが、上記の遊びは浅瀬でしていたので常にマリンシューズを履いていました。
マリンシューズを履いているとボード上で滑りにくくなり、ボードから降りる時にも安全です。
ガラスの破片・ウニ・貝殻・釣り針など鋭利な物での怪我を防ぐことができ、海底のコケで滑って転倒することも減ります。子供のマリンシューズはすぐサイズアウトしますが、ちょうどいいサイズを選ばないと脱げて危ないので毎年サイズチェック。
浅瀬で足から降りると捻挫する場合もあるので、遊び終わって上陸する際には座った状態からゆっくり降りるようにするとより安全。
SUPで遊ぶ時の時期
SUPは、服装を工夫することで通年楽しめるアクティビティ。
ただ、上で紹介した遊びや練習は、水温が高い時期にしておいた方が体力温存できます。
(寒い時期に落水すると体温を一気に奪われ、著しく体力低下します。)
少し寒くなってきたらウェットスーツ・ドライスーツを着て遊ぶようにしました(SUP用のウェットスーツもあり)。個人的には、真冬はさすがに厳しい印象です。心が折れます。
真冬のSUPは諦めて、キャンプに切り替えます。
ちなみに、
SUPの遊び場所として選んだのは、遊泳者・サーファー・釣り人がいる所から少し離れた所。夏は人が多くなるのですが、SUPは新参者なので端っこでコソコソと。。。(地域ごとに独自ルールが存在する場合があり、どこでもSUPをしていいわけではありません)
SUPの使い場所を間違えるとSUPが凶器になってトラブルの元なので、人を怪我させないように気を配りました。
海水浴でライフジャケットをしている人はいませんが、浅瀬であってもSUPで遊ぶ時は必ず大人もライフジャケットを着用しました。
命がけの遊びはできないので、安全のためには”心配しすぎぐらいでちょうどいい”と思います。
海上保安庁ホームページには、SUPの安全情報について詳細が掲載されているので、海難事故につながらないようこちらも参考に。
▶海上保安庁 SUPの安全情報
ミニボート・プレジャーボートの釣りレビュー記事
➡【SUPフィッシングの安全対策レビュー】アウトリガー/シーアンカー/サメ対策
SUPフィッシングを安全にするための準備物や安全対策、海難事故が起きた場合のSOSサイン、熱中症・日焼け対策、危険生物対策、アウトリガー、シーアンカーなどのレビュー。
➡SUP/ゴムボート/ポータボート/プレジャーボートでの釣りレビュー記事一覧
色々なボートの購入遍歴、使用レビュー、それぞれのメリット・デメリット、これまでの釣果などをまとめたページ。これからボート釣りを始めたい方の参考に。
➡ポータボートレビュー 魚探の艤装方法・ゴムボートとの比較・釣果
ポータボートとアキレスのゴムボートの比較、魚探・ロッドホルダー・ドーリーなどの艤装、2馬力と1.2馬力の船外機のそれぞれの速度レビュー、ポータボートを購入してからの真鯛などの釣果の記録など。
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