自然の中でのキャンプは非日常を楽しむことができますが、予想外の失敗やトラブルで焦ることもあります。
ここでは、キャンプでの失敗例・失敗を減らすコツ・おすすめグッズを紹介します。
失敗1:初期投資が思ったより高い
キャンプ用品はいいものを一気に全て揃えようとするとかなり高額に。
我が家はホームセンターの安いタープからキャンプを始め、10年かけて買い揃えてきました。
(よく行くようになると最初に購入した物はあまり使わなくなりましたが。)
「キャンプ・アウトドア」が長く続けていく趣味になるかどうか分からない場合、最初に欲張って多くの初期投資をかけるのではなく、日帰りキャンプ(デイキャンプ)から始めてみるといいでしょう。
グランピングは高額な料金がネックなので、手ぶらキャンプを用意してくれているキャンプ場を利用するのも手です。
手軽にキャンプを楽しみたい場合は、設備が充実していて手入れが行き届いていて、キャンプ初心者でも安心&快適に過ごせる高規格キャンプ場を選びましょう。(消耗品の購入が可能、レンタル品完備、炊事場・ゴミ捨て場・お手洗い・シャワーなど完備)
キャンプ場で道具一式をレンタルして持参する荷物を少なくすると、準備に手間取らず手軽にキャンプを楽しむことができます。
年に一回のキャンプなら、収納のことを考えてもレンタルの方がいいかもしれません。
実際にデイキャンプや手ぶらキャンプを経験してみてから、キャンプギアを買いそろえていくといいでしょう。
経験者に同行してもらいお手伝いを頼んでみても。
多くのキャンプギアを購入しても最初はうまく使いこなせないので、まずは最低限から。
初期投資はそれなりにかかりますが、キャンプギアは繰り返し使え、ギアを少しずつ買い足したりバージョンアップさせることも楽しみになってきます。
失敗2:テント設営に時間がかかる
テントの設営に何時間もかかってしまうと、昼過ぎのチェックインだとすぐに夕食時間になってゆっくりする時間がありません。
最初のうちは簡単設営できるタープやテントを選び、説明書や動画で予習しましょう。
事前に練習するとバッチリです。
私の場合、大物のキャンプギアを購入した時は、自宅の庭や無料のキャンプ場を利用して設営の練習をしています。
(要領が悪くモタモタしがちのため。)
過去に「テントの張り方が分からない」「余っているペグとロープを貸して下さい」と声掛けされたことがありましたが、まずはテントの張り方を知っておくことと、忘れ物をしないこと、ペグが足りない場合は大きな石を代用したりするなどの工夫を知ることが大切です。
テントを選ぶ際【大は小を兼ねる】といったことはなく、必要以上に大きいと設営も収納も大変です。
何人で使うのかなど用途に合わせて購入を決めましょう。
失敗3:テントサイトの環境が想像と違う
・テントサイトが変形・狭い
・芝生がほとんど剥げてしまっている
・炭が放置されている
・石・岩・ペグなど硬くてとがったものがテントサイトに多くある
・地面が硬くてペグが刺さらない
・地面が緩くてペグが外れてしまう
・地面が斜めになっている
などなど。
芝生の養生は長い時間がかかるので、人気のキャンプ場だと芝生が剥げてしまっていることがよくあります。
傾斜のあるテントサイトの場合、起きている間は気にならなくても寝る時に苦労します。
マットの位置や厚さを調整したり、着替えなどが入ったバッグを敷いて高さを調整したりするとましになります。
私が一番困ったのは突起物が多いキャンプ場。
地面が硬くてペグがなかなか刺さらず、石が多く、硬いペグが刺さったまま放置されているテントサイトでした。
強風で有名なキャンプ場だったので、テントが飛ばないようにがっつりペグを打って折れてしまったのかもしれません。
ペグの放置は足を引っかける危険性があり、テント破損・タイヤのパンクに繋がるので、被害にあう前にサイトのチェックをしてからテント設営をしましょう。
海キャンプの場合、砂の中にガラス・釘などが混じっていることがあるので注意。
さらさらの砂でペグが効かないので、砂地用のサンドペグを準備しておきましょう。
土のうを作ってペグが抜けるのを防ぐ方法もあります。
砂浜キャンプでは朝起きたらすぐ近くに波が!ということもあるので、満潮の時刻をチェックして、余裕を持った位置にテントを設置しましょう。
ゴミや流木が漂着している所を目印とすると、満潮時にどこまで波が来るのか分かりやすいですよ。
砂浜キャンプでは砂が舞い上がりやすいので、電子機器などは収納袋やビニール袋を利用しましょう。
失敗4:悪天候に悩まされる
キャンプに慣れてきても、強風・大雨・暗闇などの環境ではテント設営に苦労します。
まだ慣れていないうちは、晴れていて風が穏やかな日に行くことをおすすめ。
実際に強風の中でキャンプをした際には、
・コップ・ゴミ袋・椅子などあらゆる小物を飛ばしてしまう人
・タープを低くしたり畳んだりする人
・ポールが折れてテント設営を諦めて帰る人
・テントで寝れず車中泊に切り替える人
・テントが飛ぶのが心配で夜中までペグ調整をしている人
…と様々でした。
(そういったキャンプ場は注意書きもあるかと思うので、公式サイトやレビューを参考に。車中泊OK・管理棟へ避難してもOK等の案内がある場合も。)
少々風が強くても晴れていればキャンプに行きたくなりますが、雨よりも風の方がキャンプをするうえで危険を伴うことが多いので、場所にもよりますが初心者なら風速5m以上でのキャンプはおすすめしません。
強風の中でキャンプを決行した時には持参した予備のロープ・ペグを総動員して補強しましたが、ペグが抜け飛ぶと凶器になり事故が起こる可能性が。
ペグは地面をがっちりと捉えてくれる20㎝以上の鋳造ペグを持参し、テントの入口は風下へ。
それでも危ないなと思ったら撤収できる時に撤収しましょう。(夜中のテント崩壊は地獄なので安全第一で)
サイト選択ができるのであれば、風が強い日は景色のいい高台を諦めて林間サイトを選択してみましょう。(木が風や日差しを遮ってくれます)
また、雨の日のキャンプは設営も撤収も大変で、濡れたキャンプグッズのケアも必要です。
雨が降る可能性があるなら、水はけのいい芝生・砂利サイトを選択し、キャンプギアを出しすぎないようにしましょう。
雨撤収ではスピードが命。
濡らしたくない貴重品やキャンプギアは真っ先に片付けて車中へ。
雨で濡れたテントやタープは重くなり畳んで袋に収納することは難しいので、大きめのドライバッグやゴミ袋の中にとりあえずテントを丸めて詰め込むだけにしてみても。(濡れたテントは家に帰って乾燥)
冬のキャンプ場は予約が取りやすかったのですが、最近は冬キャンプもそこそこ人気に。
雨予報だとキャンセルが出たりするので、普段予約できない人気キャンプ場も利用できるというメリットはあります。
悪天候の中を乗り切れる装備と心の余裕を持って挑んでみるのもまた一興。
失敗5:キャンプに適した服装をしていない
朝晩の寒暖差があるキャンプで快適に過ごすために、キャンプに適した服装を心がけましょう。機能性もファッション性も高い服は、ワークマン等でも安価で購入できます。
防水加工・火に強い素材・速乾性素材などさまざまで、紫外線対策・雨対策・防寒対策・虫対策・火の粉対策などキャンプシーンに合わせて考慮しましょう。
着心地の良さと動きやすさも重視。
虫から身を守るために、
・肌の露出を抑える
・虫よけスプレー・蚊取り線香を使用する
・タープに蚊帳を付ける
などの対策も。
子供が虫嫌いなのでタープ・コットに蚊帳を付けていますが、虫よけ以外にもちょっとした個室感が出て気に入っています。
肌をなるべく露出しないようにするためには、多少暑くても長袖シャツとロングパンツがベスト。
アームカバー・レギンス・ベスト・帽子・サングラス・ブーツなどもうまく活用して、重ね着できるアイテムで環境変化にうまく対応しましょう。
自然を相手にするキャンプでは急な悪天候はつきものなので、レインウェアもあると便利です。
失敗6:忘れ物
私も何度か忘れ物をしましたが、取りに帰れる距離ならまだしも他県で忘れ物に気付いた時は絶望。初めてキャンプをする場合は準備に慣れていないので、あまり遠くに行かず近場で予約してみましょう。
キャンプ場にレンタル品や売店があるのは便利ですが、割高なので忘れ物はないほうがベスト。
現地で薪や食料を調達する予定が、品揃えが悪かったりスーパーが閉店してしまっていたことも。
近くにホームセンターがあるキャンプ場だと、忘れ物をしてもとりあえずのものを買うことはできるのでチェック。
キャンプを始めた際、「キャンプに行く際に持っていく物リスト」を掲載しているサイトをよく利用していました。
季節によって持っていくものが違い、釣り・海水浴・ハイキング・星空観察などキャンプ場での過ごし方によっても持ち物が変わってくるので、慣れてきたら自分専用の持ち物リストを作成して携帯にメモしておくと便利です。
また、昔タープを忘れてしまった経験から、テント・タープ・蚊帳・グランドシートなどをひとまとめに収納するように変更(イケアのDIMPA ディムパ 収納バッグを愛用中)。
キャンプ用品の収納袋はぴったりサイズの物が多いので、きっちり畳まなくても余裕で入る収納袋に変更したことでストレスも激減。
キャンプ用品をひとまとめにしておくなど、自分なりの忘れ物をしない工夫が必要です。
失敗7:焚き火に火が付かない・煙たい・爆ぜる
水分が抜け切れていない薪は燃えにくく白い煙の原因になるので、乾いている薪を準備しましょう。
湿った薪は焚き火の周りに立て掛けて、焚き火の火で乾かしましょう。
雨で濡れてしまった木は、表面の皮を割りさいて内側を利用。
フェザースティックを作っても。
煙が少ないという点で優れている二次燃焼式の焚き火台もおすすめです。
他の焚き火台に比べて煙の量が大幅に少なく最近人気です。
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★フォールディング ファイヤーピット使用レビュー DODめちゃもえファイヤーとの比較とクッカースタンド改造
↑地面から距離を取ることで薪の湿気を軽減できる薪ラックもあります。
薪の置き方・組み方もチェック。
調理に使う焚き火か、長時間愛でるための焚き火か考えて、薪の組み方を工夫して楽しみましょう。
強風の中での焚き火は、火の粉が思わぬ方向に飛んで危険。
火事・他人のテントに穴を開けてしまうなどのトラブルを避けるため、レイアウト・距離・火力を考慮しましょう。
我が家では、釣り・ハイキング・周辺観光などやりたいことが多くて調理に時間がさけない場合、道の駅やスーパーで刺身・特産品が入った弁当などを購入してテント内で食べることもあります。
焚き火料理・キャンプ飯が醍醐味の方は物足りないかもしれませんが、洗い物が少なくて便利です。
キャンプ1泊であれもこれもと手を出すのではなく、焚き火・料理・アクティビティなどどれか1つにメインを絞ってゆっくり過ごすのもいいと思います。
失敗8:就寝前の片付けを怠る
寝る前に片付けをしておかないと、夜中に思いがけない大雨・強風・火事・盗難などに襲われることがあります。キャンプ用品を出しっぱなしのままでは、夜露で濡れたり飛んだりして翌朝大変です。
整理整頓をして貴重品の管理もしっかりすることで盗難被害も防げます。
突風に備えてランタンを地面に下ろし、ロープやペグの点検もしておきましょう。
一番は火の始末。
食材・ゴミ類の管理もしっかりと。
食材とゴミを出しっぱなしにしていると野生動物が漁りに来ることがあるので、クーラーボックスや車の中で保管するようにしましょう。
キャンプ場周辺は想像以上に虫や動物が生息していて、寝静まったころに忍び寄ってきます。(私の場合、蚊帳の中にまで侵入してされたことも)
失敗9:夜が思いのほか寒い
キャンプ泊をするまで分かりませんでしたが、日中温かい春であっても朝晩の冷え込みが激しく夜の寒さが思いのほか応えました。
シーズンに合わせたシュラフ選びをしたり、防寒対策はやりすぎくらいがちょうどいいです。
失敗10:照明が暗い
夜は暗闇になるキャンプ場。照明が少ないキャンプ場は明るすぎず夜にゆっくり寝れていいのですが、調理中・食事中・食器洗い中・テント内を照らす用・トイレに行く用…とそれなりのランタンは必須。
釣った魚をさばくときはヘッドライトが役立ちました。
テントのロープに子供が引っかからないようにミニライトを設置するのもおすすめ。
上手に明かりを使うことで、サイトの雰囲気もグッと良くなります。
失敗11:「もしも」に備えていない
怪我のリスクのある立地・天候でのキャンプは見送るべきですが、どんなに気を付けていても自然の中なので怪我をすることも。普段使わないナイフ・のこぎり・ナタなどを使う場面もあるので、思わぬ怪我や傷が。
もしものために保険証は必ず携帯。
蜂にさされて泣いているお子さんもいたので、ポイズンリムーバー (蜂・蚊・毒虫に刺されたときに、傷口から毒液や毒針の吸出しを行う器具)も購入しました。
ポイズンリムーバーを使うと後の症状が軽減されます。
キャンプ場に着いてから体調が悪くなることもあるので、緊急時に必要なアイテムも持参しています。
ガーゼ・包帯・傷テープ・湿布・かゆみ止め・ワセリン・綿棒・ピンセット・ゴム手袋・ミニハサミ・風邪薬・整腸薬・胃腸薬・解熱鎮痛薬・目薬などを一まとめに。
何を揃えていいかわからない場合は、一式揃っているファーストエイドキットを購入するのがおすすめ。
手持ちの物で対処できない場合は病院に行く必要があるので、運転できる人は最低一人確保しておきましょう。
また、テントポールが折れてしまった場合に添え木とガムテープで補強する方法など、色々なもしもに対応できるような応急処置の方法も知っておくと便利です。
失敗12:子供から目を離す
自然の中のキャンプ場は危険がいっぱい。
テント設営の間、調理の間、お酒を飲んでいる間、片付けの間など、作業に熱中していたり開放感に浸っていると子供から目を離しがち。
準備も片付けも子供と一緒に楽しんだり、テントの近くで軽く遊べるようなものを準備したりして、怪我をさせないように飽きさせないように気を配りましょう。
水辺でのキャンプは水難事故の危険性もあるので、浅瀬であってもライフジャケットを着用したり、子供から目を離さないようにしましょう。
我が家ではキャンプで盛り上がるグッズを準備していくようにしているので、そちらも参考になれば。↓
★キャンプで盛り上がるアウトドアグッズ17選レビュー
子供が他の人のテントサイトを横切ったり、ペグやロープに足を引っかけることもあります。
キャンプ場でのマナーやルールを予め伝えておくことで、他の人の迷惑にならず双方が気持ちよく過ごすことができます。
失敗13:騒音・マナー違反に悩まされる
これまでの経験から、無記名で使用できる無料キャンプ場や格安キャンプ場では外れをひく確率が上がります。
騒音問題・ゴミ問題・炊事場やトイレの使い方など。
静かに寝たい・共同で使う場所の汚れが気になるといった方は、低料金のキャンプ場を避けて予約するといいでしょう。
「あのギター弾き語りはきつかった」
「永遠と聞こえる選曲が古すぎる」
「どこの民族の音楽?」
…といった音楽(騒音?)に触れ、「色々な人がいるんだね…」と家族で再認識するきっかけにもなりましたが、そういった場面に備えて耳栓の持参もおすすめ。
近くのサイトから聞こえるいびきや赤ちゃんの夜泣き対策にもなります。
最後に
色々なキャンプ場に行ってみて、「色々な人を近くに感じながら生活する」という貴重な機会を楽しむくらいの余裕を持った気持ちが大切なのかなと感じるようになりました。
「自分達が楽しいだけではない、マナーを守った行動」がいかに大切か感じます。
キャンプでのトラブルはなるべく最小限にしたいところですが、多少のハプニングは後で笑い話になって長く記憶に残ります。
普段やらないことをやってみる、不便な生活を体験する、当たり前の生活に感謝する、非常時でも心を乱さず工夫を凝らして対応するなど、キャンプから得られる経験でたくましく生きる力も身に付きました。
自然の中で椅子に座っているだけでも十分なキャンプ。
楽しみ方は自由で、何もしない時間を楽しむのもありです。
ソロキャンプ・ソログループキャンプ・ファミリーキャンプ・グループキャンプ・ミニマムスタイルなど、自分にあったキャンプスタイルを見つけてみましょう。
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